俺が好きって認めれば?【完】

「いちいち俺に話振るな」





「あっ!2人も浴衣着てるんだね!」





遊君は紺色に恭哉君はグレーの浴衣を着ていた。


2人とも背が高いたため、これまたよく似合うのなんの。





お世辞抜きで、すごくかっこよく見えた。





「そうそう♪せっかくなら俺たちも浴衣の方がいいかと思って、恭哉にも無理矢理着せたんだよねっ」


「俺は着ないって言ったのに」





あー、なるほど。


それでさっきから恭哉君はご機嫌斜めだったんだ。





「でも2人ともすっごく似合ってるよ!」


「ほんと?やったー♪」





素直に喜ぶ遊君の隣で、一切嬉しそうな様子を見せない恭哉君。





せっかくの夏祭りなんだし、もうちょっとテンション上げてくれてもいいのに。





なんてことを思っていたが、言うとまた機嫌を損ねそうだったため黙っておいた。