俺が好きって認めれば?【完】

急激に顔が赤くなる私を見て、この事態の張本人が再びからかってくる。





「うわー顔真っ赤」


「うるさいっ!こっち見ないで!」





少し食い気味にそう言うと、フンッとそっぽを向く。





全部恭哉君のせいなのにっ


どうして恭哉君にはこんなにペースを乱されるんだろう…。





自分が自分じゃないみたいだよ~…。





「とりあえず来週の夏祭りはみんな予定開けといてね♪また詳しい時間はメール送るからさっ♪」


「わ、分かった」


「了解」


「…だる」





最後に遊君が話をまとめてくれると、ご機嫌な様子で自分の教室へと戻って行った。





そして恭哉君も自分の席へと戻ると、私は気が抜けたように大きく息を吐いた。





「う~…なんだかすっごく疲れた気がする」


「恭哉君に思いっきり遊ばれてたもんね?」





隣で美冬は思い出し笑いを小さくする。





「そうだよ!ほんと、ドキドキするからやめてほしいのに…」





ため息混じりに思わず本音が漏れる。