俺が好きって認めれば?【完】

「だ、だから、それは…」





私は必死にやめてほしいと訴えるように恭哉君を見つめる。





しかし、それは逆効果だったようで、恭哉君はペロリと唇を舐めると言った。





「そんな顔されたらもっと虐めたくなる」





へっ、い、いじめ…?





「はい、イチャイチャタイム終了ね」





美冬の声でいっきに現実へと引き戻され、一瞬にして状況を理解する。





いっ、今まで私たちはなにを…


こんな教室のみんながいるような場所で一体なにを…!?





急に恥じらいを感じ、急速に顔に熱が集まりだす。





ていうか、イチャイチャタイムって…!


い、今のは恭哉君に遊ばれてただけで、イチャイチャとかそういうのじゃないし…!





あれ、前にも似たようなことがあったような…。





「み、美冬!もっと早くに助けてよっ!」





恥ずかしさから早口でそんなことを口走る。





「だって遊がもう少し見てよって止めるから」


「えっ、み、見てたの!?」


「もちろん」





そう言って美冬と遊君は「ふふふ」と怪しげな笑みを私に向ける。