俺が好きって認めれば?【完】

「ん?」





何か言いたげな私の目を見てか、恭哉君はあざとく首を傾げる。





なっ、なによその態度…っ!





私が今どんな状況なのか全部知ってるくせに!


絶対この状況を楽しんでるよ…!





「い、いい加減…手、放してよ」


「やだ」





やっ、やだ…!?


いつまで私は遊ばれ続けるのよ~…!





「だって恵那からかうの飽きないし。手放したくないんだよね」


「へ…」





恭哉君はいつもと同じ調子で軽々しくそんなことを言う。





対する私の心臓は爆発寸前だ。





て、手放したくないってなによっ…。


もうちょっと違う言い方あるでしょ…!





…って、そうじゃなくって!私は遊ばれてるんだよ!?


早くこの手から逃れないといけないのに~!