目をパチパチとさせていると、恭哉君は大きなため息を吐いた。





「あーうるせーな。分かったよ」





そしてようやく観念したようにそう言うと、いつの間にか私から視線は外れていた。





「よしっ、じゃあ4人で夏祭りで決定だっ!」





結局なんだかんだで行くんだねっ


本当に面倒臭そうだけど、遊君のしぶとさには敵わないってことかな?





ほんと、この2人っていい相性だよね。





私は項垂れる恭哉君を見て、クスリと小さく笑みを零す。





「おい、なに笑ってんだよ」


「へっ?わ、笑ってないし」


「嘘つき」





そう言って恭哉君の手が伸びてきたかと思うと、頬をムニッとつままれた。





「いっ、いひゃいよ~!は、はなして~!」


「ははっ、変な顔」





恭哉君は私の顔をいじって、楽し気な声を上げていた。