頑なな恭哉君の態度に口を尖らせる遊君。





すると美冬が何か思いついたようにニヤリとした様子で口を開く。






「私と恵那、浴衣着てくつもりだったんだけど、恵那可愛いから誰かほかの男の人にナンパされちゃうかもね~」


「そうそう浴衣…って、え!?な、ナンパ!?」





美冬さんんんっ!?


確かに浴衣着ていこうって話はしてたけど、ナンパって…そんなのされるはずないじゃん!





「それは駄目だ!絶対に駄目!美冬達には指一本も触れさせないよ!?」





美冬の発言に何故か人一倍興奮した様子をみせる遊君。





「おい恭哉!恵那ちゃん浴衣着るんだぞ!?来なくていいのかよっ」





ちょ、遊君…!


わざわざ言い直さなくていいからっ!





私がなんだか恥ずかしいじゃん…!





恭哉君がどんな表情を浮かべているのか気になり、ちらりと横目で視線を向ける。





すると既に恭哉君の視線は私へと向けられていたようで、バッチリと目が合ってしまった。





えっ、な、なに…?


黙ってないで、何か言ってくれてもいいのに。