俺が好きって認めれば?【完】

一瞬、恭哉君の視線を感じた気がしたが、気づかないフリを徹底する。





「恭哉君っ、体調は大丈夫?」





「もー大丈夫」





楽しそうに喋る声がよく聞こえる。





恭哉君の席は私の隣の列の4つ前の席だ。





そのため、楽しそうに笑う横顔が少しだけ見える。





…女の子にデレデレしちゃって。


何が楽しいんだか。





と、いつの間にか視線を恭哉君へと移していた。





すると、そんな私の視線に気づいてか、横目の恭哉君と視線がぶつかる。





えっ…





そして恭哉君は私と視線を交えると、フッとその口元を歪ませたのだった。





なっ、なにその笑いは…!





まるで私に挑戦状を叩きつけるかのような目をしていた。