「一緒にベッドを共にしたくせに」


「へっ、変な言い方やめてよ…!あの時は、私もどうかしてたってゆうか…寒さで頭が変になってて…!」





と、苦しい言い訳をするしか、他になかった。





言い訳になっちゃうかもしれないけど、半分くらいは事実だし…?


あの時の私は、本当にどうかしてた…。





「ふーん?じゃあさ」


「え?なっなに!?」





恭哉君はベッドから降り、気づくと私の真後ろに立っていた。





「もう1回…頭ヘンになってみる?」





わざと身を屈め、私の耳元で甘く低い声でそう囁いたのだった。





恭哉君の声に反応するかのように、身体がビクッと震える。


そして、嫌でも心臓がドキドキとしてしまう。





恭哉君の気まぐれな一言に、私は翻弄されっぱなしだった。