「きょっ、恭哉君…!これはやばいって…誰かに見られでもしたら」


「鍵かけといたから平気」





いっ、いつの間に…!


もしかして、最初っからサボるつもりで!?





恭哉君と密着しているため香水の匂いを強く感じる。





「きょ、恭哉君…!香水の匂いが私にまで移っちゃうっ…」


「いいじゃん」


「だ、駄目だって…!みんなに怪しまれるじゃん…!」


「ふっ、それいいかもね」





恭哉君は計画通りと言わんばかりの顔で、ニヤリと微笑んでいた。





「とっ、とにかく私は教室に戻るから…っ」





こんな状況私には耐えられない…!


そもそも恭哉君とベッドで抱き合って寝るなんて、これ以上に危険なことはない…!





すると恭哉君は「あーもう」と、少し苛立ちを見せると言った。





「黙って隣に居ればいいんだよ」





「えっ」





恭哉君から伝わる温もりが、私の身体を温めてくれる。





触れ合う肌が少し恥ずかしいが、それすらも心地よくなる。