家の近くまでやってくると、ようやく気持ちが落ち着き始めた。





…恭哉君があんなチャラい人だったなんて知らなかった。





色んな女の子にああいう事してるんだよね。


なんか妙に手慣れた感じだったし。





そんなことを思うと、少しの嫌悪感を覚えた。





…それに、「でもそういう俺が好きなんだろ?」って、なに!?





自分に自信持ちすぎ…!


そりゃ、その自信に比例する分だけ、顔は整ってると思うけどさ~…。





もう少し、謙虚になるべきだよ、全く。





そもそも部屋へ行かなければ、恭哉君の魔の手にかからなかったんだよね…。





やれやれとため息を零す。





もう2度と恭哉君とは関わりたくない、かも。





…まあ、同じクラスだから嫌でも視界には入るだろうけど。