俺が好きって認めれば?【完】

###♡





いよいよ明日は日曜日となった。





そう、例の作戦を決行する日だ。





最初の頃と比べ、私の恭哉君に対する見方は随分と変わった。





私のことをからかって楽しんでるみたいだけど、時折みせる優しさに惹かれるものがあった。





酷い人なのかと思えば、優しいし。


ただのチャラ男かと思えば、そんなことないし。





とにかく私は、そんな恭哉君に翻弄されっぱなしだった。





恭哉君のことがよく分からない。





本当の恭哉君ってなに?


いつも、なにを考えているの?





そんな恭哉君の一面を知ってか、私も自分自身のことがよく分からなくなっていた。





恭哉君のことで、胸がドキドキしたり、変に緊張したり。


たまに見せる優しさを知ってから、自分が自分でないみたいに感じる。





自室のデスクに肘をつき、窓から見える月をため息混じりに眺める。





…いよいよ、明日なんだよね。





すっごく今更なんだけど、明日何のために遊ぶのでしょうか。





私としては正直、最初の頃と比べて、それほど恭哉君に対して嫌悪感を抱いてない。





私のことからかって楽しんでるみたいだけど、思っていたほど悪い人じゃないし。