俺が好きって認めれば?【完】

「えっ」





そう言って私の制服についていたゴミを、払ってくれたのだった。





「あ、ありがとうっ…」





び、びっくりした。


急に近づいてくるから…。


私はてっきり…。





恭哉君に心の内がバレないよう、小さく息を吐く。





「どーせ、また手出されるとか思ったんだろ?」





「えっ!そ、そんなことは別に…?」





なっ、何故それを…!


恭哉君ってまさか…エスパー!?





心の内を読まれ、不自然な態度を出してしまう。





「ははっ。バーカ、調子にのんなっ」





恭哉君は堪えていた笑みが溢れるように、口元に大きな弧を浮かべ笑った。





それと同時に、雑な手つきでぐしゃぐしゃっと頭を撫でられた。