俺が好きって認めれば?【完】

そう言うと、恭哉君は一瞬だけ視線をこちらへ向ける。





「どうして私たちと遊ぶことに、オッケーしたの?」





そのことがずっと気がかりだったのだ。





遊君とは仲がいいから、遊ぶのも分かるんだけど。





私や美冬なんて、ほとんど話したこともないくらいだったし、そんな人たちと一緒に遊んで楽しいのかなーって。





「別に?ちょうど予定なかったから、暇つぶしになると思っただけ」





「そっか」





理由なんてそんなもんだよね。


恭哉君らしい答えだ。





それから私たちは特に何かを話す訳でもなく、無言の時間が流れた。





ただ不思議なことに、その時間が嫌ではなかった。