俺が好きって認めれば?【完】

「あっ、ちょっと待ってよ!」





…なんか、まんまと罠に嵌められた気がする。





先行く恭哉君を追いかける。





だってあの状況で一緒に帰らなかったら、それこそ好きになるって認めてるみたいだし…!





「そういえば」


「えっ、なに?」





恭哉君に追いつき、隣を歩く。





「遊が明後日遊ぶのすげー楽しみにしてた」





明後日というのは、日曜日のことだ。


私たち4人が遊ぶ約束をしていた日。





「あー、そういえば美冬も言ってたかも!なんでそんな楽しみにしてるの?」


「さーな」





知らんのかいっ!