いたっ~


私は子供ですかっ!?





少し涙目になりつつ、訴えるように見上げる。





「別に、理由なんてねーよ」





そんな私を一瞥し、ぶっきらぼうな口調で話す恭哉君。





「えっ理由ないの?」





「一緒に帰りたいって思ったから誘っただけだけど。それ、理由になる?」





「へっ」





振り返りながらそう言い放つ恭哉君と、視線が重なる。





その瞬間、心臓が一段と大きくドキンッと跳ねる。





なっ、なにこれ…。





今、胸がドキッって…


ドキッて鳴った気がする。





心臓は徐々にそのスピードを上げ、それに比例するように、顔に熱が集まりだす。