お言葉に甘えて、そのメロンパンを貰うことにした



私は、果歩ちゃんと一緒に教室に戻った。



「あっ‼思い出した‼」



貰ったメロンパンの袋をあけているとき果歩ちゃんが叫んだ。


「どっ…どうしたの??」


「さっき、メロンパンくれた人。
青校が5年ぶりに特待生として、入学を許可した。
青葉緑【あおばみどり】だよ‼」


「あおば…みどり…??」



私は、もう一度その名前を繰り返した。


どこかで聞いたことある名前だ。



「爽ちゃん??」



私が考え込んでいると、果歩ちゃんが心配そうに私の顔をのぞき込んだ。


「ごめんごめん。なんでもない‼」



そう言って、私はメロンパンを頬張った。