「2人とも大丈夫??」


男の人が聞いてくる。


「大丈夫です。」


果歩ちゃんのその答えに私も一緒にうなずいた。


「なら、良かった。
特進科の子たちだよね??珍しいね特進科がここにいるなんて。」


「おっ…お昼ご飯持ってくるの忘れちゃって…」


「……。ならこれあげるよ。」



男の人がそういって、メロンパンをさしだした。


「えっ…悪いですよ。」


「いいっていいって。もうすぐ中間テストでしょ??
俺、特進科行ったことないから知らねーけど、これで当分補給してください。」


笑いながら男の人は私の手にメロンパンをのせた。


「じゃあね。」と言ってそのまま学食を出ていった。