高校生になって、新しく買い替えたスマホの中には


家と父と母と果歩ちゃんしか入っていなかった。



「ぜひ交換しましょ。」


私はそう言って、スマホをだした。


連絡先を交換して、私は先に来た快速電車に乗った。


バイトを初めて良かった。


こんなにたくさんの交流ができるなんて…


あの頃の私は想像もしなかったな。



『今日は楽しかった。
勉強会したいんだけど、いつなら空いてるかな??」


今日の余韻に浸っていると楓さんからさっそくメールがきた。


私は『いつでもいいですよ。』と返事をして


スマホをとじた。