そうだ‼思い出した‼



「ハンカチの‼」


「おっ、覚えてたのか‼」


「その節は、本当にありがとうございました。
ごめんなさい。今ハンカチ持ってないんで…
またスポーツ科の教室まで届けます。」


「まじ??なんかごめんね。気いつかわせちゃって。
俺、1年A組の青葉緑。」


「あっ、私は特進科1年A組の、赤峰爽です。」


「爽ちゃんか…可愛い名前だな。」


「あっ…ありがと。」



男の人とあんまり話したことないから


緊張して言葉がカタコトになる。


てか、青葉くんって同じ1年生だったんだ。

私、てっきり年上だと思ってた。



「俺、今日は△△駅までだけど、爽ちゃんは??」


「あっ、私もそこまでです。」


「偶然だな。」



それから、駅につくまでたわいのない話をした。