One's first love〜俺様彼氏に惚れちゃって…。〜

高内はもう真っ赤になって、私を抱き上げた。



私も今度は慣れて、首に手を巻き付けた。



「大好きですよ、高内さん。」



高内はまた真っ赤になって、目を泳がせる。



そして、頬を私にくっつけた。



返事が聞こえないから、体で表現してくれる。



これもいいかも。



私はこの日、初めて耳が聞こえなくなってよかったと思った。



…お兄ちゃんには悪いけど。