One's first love〜俺様彼氏に惚れちゃって…。〜

それからまた何かを書いて私に渡した。



《お前、俺に何も言わないから。
耳聞こえなくなっても、俺に言わないから。

兄貴が教えてくれなかったら、お前、言ってくれなかっただろ?》


頷くしかない。



《なんで俺に言わない?》



「心配するから。」



高内は顎をガッと戻し、荒っぽく文字を書いた。



《心配させろ!!!》



…前は心配させるなって言ったのに。