One's first love〜俺様彼氏に惚れちゃって…。〜

高内は目を合わせようと、私の顔を正面に向ける。



私は必死で抵抗した。



もう、涙が閉じた瞼の裏側まで来ていたから。



いつまでたっても目を合わせようとしない私を、高内はギュッと抱き締めた。



私はビックリして目を見開いた。



「高内?」


高内は返事の変わりに顔を合わせる。



驚いたコトに、高内は眉を下げ、目を潤ませていた。