下に下りて行くと、2人はソファーに座っていた。



《事情は話した。》



だからか。



高内は頭を抱えて座っている。



そっと腕に触れると、高内は顔を上げた。



高内は…泣いて…いた…。



「高内?」



高内は軽く私を撫で、立ち上がった。



カバンを持って歩き出す。



「行ってきます。」



急いでお兄ちゃんに挨拶して、後を追った。