困ってお兄ちゃんを見上げる。



《取り敢えず待ってろ。》



ペンを置くなり、お兄ちゃんは歩いて行った。



私は怖くなって部屋に駆け戻った。



ゴメン、高内…。



今は会えないよ。



とことん気弱な自分に吐き気がする。




いきなりドアが開いた。



ベッドに座っていた私はビックリして飛び上がった。