「奏原さん、ちょっと来て。」



放課後、知らない人に呼ばれた。


この時、私はこれが呼び出しだとは思わなかった。



あとをついて行くと、もう年に数回しか使われない倉庫に行き着いた。



ドンッと押されて倉庫に入る。



「アンタさぁ、高内クンと付き合ってるんでしょ?」



なんでこの人達が知ってるの?



「くるみから聞いたんだよ。」



私は声に出して言っていたらしい。



あれ?



でも高内と付き合ってるとは言った覚えがない。