「うん、そうして。
今回は陽亮君も高内先輩もいないからね。

なんかあつたら太郎と私に言ってよ?」



高内と私のコトは梨絵に言ってない。



ていうか、機会を逃した。



それから恥ずかしさが先に出て、言えていない。



ジッと梨絵が私を見つめた。



「うん、わかった。」



私が頷くと、やっと梨絵は視線を外し、昨日のテレビの話を始めた。



私はお兄ちゃん曰く、‘危なっかしい’らしい。



それ以外にも‘男女関係なく母性本能を必要以上に呼び覚ます’、‘悪い意味で目を釘付けにする’だそうだ。



これからは気を付けよう。