One's first love〜俺様彼氏に惚れちゃって…。〜

私が振り返ると、瘋人は1人の女の子の胸ぐらを掴み上げていた。



キャー?!



「イヤ、俺らとしてはやっちゃってくれていいんだけどな。
でも警察沙汰になったら嫌だし。」



私は瘋人に向かって歩き出した。



「瘋人。」


「あ?」



物凄い挑発的な目で私を見下ろす。



「止めてよ。」


「なんで?」


「その人関係ないから。」


「んじゃさっさと犯人捜そうぜ。」



やっと瘋人は手を離した。



すいませんでしたと謝って教室を出る。



「穂衣、いなかったじゃん。」