One's first love〜俺様彼氏に惚れちゃって…。〜

「あ〜ぁ、俺らの出番ないじゃん。」



陽亮が膨れて言った。



「陽亮。」


「だって、俺も張り切ってたのに。
ね、啓君?」



お兄ちゃんも不機嫌そうに頷く。



「俺も。」


「あたしも。」



高屋と津山先輩も手を上げた。



班長の方を伺うと、ニッコリ笑い返された。



…これはYes?



無言のYesを受け取り、軽く会釈して前を向いた。