「穂衣、次の教室どこだ?」


「えっと、その階段上がった突き当たり。」


「おっし。」



瘋人は人を睨んで退かせ、階段を上がった。



「で、お前を閉じ込めたヤロウは同じクラスなのか?」


「ううん、知らない人。
でも青山さんの知り合いみたい。」



私の言葉に全員が目を剥く。



「おまっ、なんでッ!」


「だって、言う機会逃したから。」


「奏原さん、それは重大なコトなんだから機会作って言おうよ?」



固まっているみんなを代表して班長が言った。



一斉にみんな頷く。



「…ゴメン。」