2人は即頷いた。



「てめえ等、何か言いたげだな?」



瘋人がこっちを振り返った。



「いいえ、何にも?」



班長が首をゆっくり横に振る。



「あっそ。」



あ、そこ追求しないんだ。



何だかんだ、瘋人は班長を信頼しているらしい。



そして、不機嫌そうにお兄ちゃんに向き直って話を続けた。



「ていうか学校遅れるよ?」



班長の言葉にみんなハッとして、話を止めた。



「んじゃ行くか。」



瘋人は私の隣に立って歩き出した。