「お前、俺だって男だ。」


「そんなコト…。」


「そうじゃなくて。」



瘋人は私を遮って言った。



「俺だって理性が利かなくなるんだ。
さっきだってキスで我慢したのに、そんなコト言われたら……襲いたくなる。」



その言葉に赤くなる。



「だから、用心しろよ?」



狼の様な微笑みを浮かべ、言われた。



私はコクコクと頷く。



「じゃあ、もうそういう事言わない。」


「……。」



なにやら、また難しい顔をして退かれた。