ちょうど、あれは5年前の冬。私は釜山で初恋をした。
その彼は父性愛を求めていた私に対して、時には恋人みたく、又、ある時には父親みたく私を大切にしてくれた。
歳はすごくすごく離れていたし、そんな彼に家庭があることも全て知っていた。でも私はその恋を諦められずにいた。恋を諦めようと思った時には既に、頭の中で「父親」と重なっていて、放せなかった。
そんな私の気持ちを全部黙って理解してくれていたんだね。
あなたに出会い初めて、恋愛をした。
あなたに初めて抱きしめられた時、父親みたいな温もりを初めて感じた。

私の父は、私が幼い頃に交通事故に遭い、ずっと体が不自由で、そのくせお酒が大好きな人だ。
そんな父を私は心から嫌いになったことはない。
でも嫌い。私の父親像が大きすぎること位自分でよく分かってる。

お酒を飲んでは警察のお世話になり、、、そんな父が嫌で、情けなくてどうしようもなかった。
そんな時はいつも現実から逃げるようにしてあなたに電話してたよね?

父親らしいことをして欲しいから、怒鳴っているわけじゃない。
ただ普通になって欲しい。腐っても親やカラ....