× × × × ×
気が付くと見知らぬ部屋だった。
6畳1間に小さなキッチンが付いただけの質素な部屋だ。
女がそのキッチンの前に立っていた。
俺の額には濡れたタオルが置かれていた。
女は俺の額のタオルを取り替えるところなのかも知れない。
「あ、気が付いた?」
女が絞ったタオルを手にして俺の横に来た。
年齢がよく分からないが、たぶん、20代だろう。
「このまま目を開けなかったらどうしようかと思ったよ」
「あの・・・・・・・・・」
「今は誰もいないよ。兄貴が買い物に行ってる」
「兄貴?」
「私は堀口幸恵。君は?」
気が付くと見知らぬ部屋だった。
6畳1間に小さなキッチンが付いただけの質素な部屋だ。
女がそのキッチンの前に立っていた。
俺の額には濡れたタオルが置かれていた。
女は俺の額のタオルを取り替えるところなのかも知れない。
「あ、気が付いた?」
女が絞ったタオルを手にして俺の横に来た。
年齢がよく分からないが、たぶん、20代だろう。
「このまま目を開けなかったらどうしようかと思ったよ」
「あの・・・・・・・・・」
「今は誰もいないよ。兄貴が買い物に行ってる」
「兄貴?」
「私は堀口幸恵。君は?」


