今度は携帯電話が鳴った。
出ると知らない声で 「呪われて死んじまえ!」 と言われた。
俺の電話番号を誰が教えたのか、ムカつく限りだ。
何件も何件も非通知の着信が入り続けた。
聴き慣れた着メロが鳴った。
彼女からの着信だった。
「明日、赤ちゃん、堕ろすことにした」
泣きながら彼女はそう言った。
やめてくれ、とは言えなかった。
「ごめんね、修平・・・もう、会えないと思う」
俺が言葉を送ることもなく電話は切れた。
励まして貰えるものだと信じて電話に出てみたが、彼女の言葉はあまりに冷たかった。
だけどこれが現実だろう。
誰も殺人犯の身内なんて欲しくない。
出ると知らない声で 「呪われて死んじまえ!」 と言われた。
俺の電話番号を誰が教えたのか、ムカつく限りだ。
何件も何件も非通知の着信が入り続けた。
聴き慣れた着メロが鳴った。
彼女からの着信だった。
「明日、赤ちゃん、堕ろすことにした」
泣きながら彼女はそう言った。
やめてくれ、とは言えなかった。
「ごめんね、修平・・・もう、会えないと思う」
俺が言葉を送ることもなく電話は切れた。
励まして貰えるものだと信じて電話に出てみたが、彼女の言葉はあまりに冷たかった。
だけどこれが現実だろう。
誰も殺人犯の身内なんて欲しくない。


