自宅の前に差し掛かると異様な光景が目に飛び込んで来た。
自宅と言っても築30年以上のオンボロアパートだ。
その前に、見たこともないほど沢山の車と人がいた。
それがマスコミであることはすぐに分かった。
「一条容疑者のお母さんですか?」
「一条容疑者は修平さん名義の通帳を所持していたと言うことですけど、弟さんが逃亡の手助けをしていた、ということですか?」
「息子さんは小さい頃から凶暴性があったとか、異常な性癖があったとか、お母さんはご
存知だったのでしょうか?」
俺も母もパニックになった。
兄が俺名義の通帳を所持していた。
今思えば2日ほど前に兄が帰った形跡があった。
そのときに持ち出したのだろうか。
通帳と言っても10万ほどしか入っていないのだが、生まれて来る子供のために俺が貯金していたものだ。
自宅と言っても築30年以上のオンボロアパートだ。
その前に、見たこともないほど沢山の車と人がいた。
それがマスコミであることはすぐに分かった。
「一条容疑者のお母さんですか?」
「一条容疑者は修平さん名義の通帳を所持していたと言うことですけど、弟さんが逃亡の手助けをしていた、ということですか?」
「息子さんは小さい頃から凶暴性があったとか、異常な性癖があったとか、お母さんはご
存知だったのでしょうか?」
俺も母もパニックになった。
兄が俺名義の通帳を所持していた。
今思えば2日ほど前に兄が帰った形跡があった。
そのときに持ち出したのだろうか。
通帳と言っても10万ほどしか入っていないのだが、生まれて来る子供のために俺が貯金していたものだ。


