1,謝罪




「おはよー!」

いつものメンバー、略してイツメン。

こんな私と仲良くしてくれるのは、きっとこの世でこの子達だけだと思う。

ぱっちりした目と明るい性格が取り柄のこころ。

優しすぎるくらい優しくて、頭も超いいまほ。

そして私、りんご。
顔も平均以下で、ぼてっとした一重まぶた。
デブじゃないけどだいぶぽっちゃり系で、正直私とこころとまほは釣り合ってないんじゃないかと思う日々。

そんな私に2人は「そこも魅力でしょ?」と言われたけど……

そういうもん?


何をするにも3人一緒!
一蓮托生の運命共同体なのです。

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《りんご》

「あのさ、ちょっと話があるんだけど……」

突然のこころからの呼び出し。
いつも笑顔のこころからは想像つかない深刻そうな顔。

「どうした?なんかあった?」

優しい雰囲気で返すのが鉄則ですよね!

「私、彼氏できた。」

「まじでおめでとう!!いつからいつから??」

突然の告白に驚いたけど、でも恋バナだ〜いすき♡
こういう情報はちゃんとしとかないとだね!

「えっと、文化祭の時告白されて、」

「おおー!キュンキュンポイント高いね!」

「それで、付き合うことになった。」

恥ずかしそうで、でも嬉しそうなこころはすごく可愛いんだよ♡

「へぇー!いいなぁ……私も彼氏欲しい!!」

「うん……そうなんだけど、そうじゃないんだ……」

こころの顔が変わった。
なんていうか、つらそうな感じ。

「どういうこと?浮気でもされた?」


「違うの!!
そうじゃなくて……そのね私と付き合ってる人ね」

「??」

「まほの好きな人だったの!!」