『体育委員会からお知らせです。部活対抗リレーに出場する生徒は、今すぐゲート前に集まってください。繰り返します....』
「これ俺が出るヤツだ。じゃあ行ってくるね」
俺は愛梨ちゃんの元を離れて、ゲート前へと向かっていた...その途中。
「許さない!あの女!」
そんな声が聞こえてきて、思わず足が止まってしまった。
見ると校舎裏に三人の女の子がいる。
「アイツのせいで彼氏と別れる事になったんだから!絶対たぶらかされたに決まってる...」
「小百合かわいそー」
「そうだ!いい案があるよ」
そう言うと、三人で固まって話しはじめた。
なんか嫌だなぁ…こういうの。
まぁ触らぬ神にたたりなしっていうし、知ーらないっと。
そして今度こそ俺は、ゲートへと足を向けた。

