「わ、私の事よりも片瀬さんは付き合ってる方いるんじゃないんですか?ほら、いつも隣にいる...」 隣に?いつも? あ〜... 「愛梨ちゃんかぁ。あの子は友達だよ?それに彼女はいないしね」 「...そうですか」 そう言ってエミリーは、何かを考えるように口に手を当てる。 あれ?これってもしかして... 「俺のこと気になっちゃったりしてる?」 「いえ、別に」 ...ですよねー。 やっぱり本の話してる方が楽しそうだわ、エミリーは。