助けようと残ったのに、逆にエミリーに気遣われることになるとは....



「カッコ悪いんですけど」



誰に言う訳でもない小さい声で机に吐き出す。


でもこれ位なら下校時間には終わらせられるか。



あとで奈々ちゃんと絢音ちゃんにはお詫びのメールしとかなきゃな....



よし!余計なことを考えるのはここら辺で終いにしますか。


そうして俺は、授業中にも見せた事のない集中力でペンを走らせた。