女の子を可愛いと思う気持ちは変わらないのに、


なんでか前のようにデートしたい訳じゃなくて。


形だけの物事に嫌気が差しちゃったのかな...




いやいやいやいや!


結構真剣に喜ばそうと自分なりに頑張ってたし!


でも付き合おうって気は全然無かったよな?


......




マジでどうしちゃったんだよ、俺!


そんなの真面目に考えたこと一度だって無かったのに...


何も思わずにただ楽しんでれば良いやって、なのに―――



一人で頭を抱える俺を寮へと戻る奴らが不思議そうな顔で見ている。


もう、少し前の俺には戻れないんじゃないか。


まだ夏の暑さが残る夕日を見つめながら、俺はそう感じていた。