「いつにする、凛?」
「まって、りんまだ15歳だよ」
そう言えば凛はまだ結婚もできない歳だ
それに今頃気づきほっとする
「じゃあ凛の誕生日か?」
「誕生日とは別の日がいいなー」
「そうだな、誕生日は凛だけの日だもんな
じゃあ1ヶ月後くらい空けるか」
本格的に日にちを考えている2人
「あのさ、真剣に考えてるとこ悪いんだが
結婚は凛が卒業してからな」
海は睨んでくるがやっぱり兄としてそれだけは譲れない
というよりこれでも大分譲っていると思う
「海が家継ぐのかは知らねーけど
凛を幸せにできる力がないと判断したら
何があっても引き離す」
凛には誰よりも幸せになって欲しいんだ
海は俺をしばらく見つめると口元を緩めた
「上等」
凛を幸せにできるのは海しかいない
もちろん凛が高校生の間に結婚を許すつもりはないが
遠くない未来には凛の隣に海が居るんだろうと確信した

