二人だけの空間





「ねぇ、海。‥‥聞いてもいい?」




きっとみんなはわざとふたりにしてくれたんだと思う




「あぁ」



「りんには‥‥お姉ちゃんはいないの?」





すると海は驚いた顔をした





「‥‥そうだな。凜には、姉はいない」





海は静かにいった





「‥‥そっか、、もぅ、戻ってこないのかな?」





海は何もいわずに私の髪の毛を弄る






「じゃあさ、お姉ちゃんの本名は?知ってる?」



「本名は、小宮愛。‥‥なんでそのこと知ってたんだ?」






小宮愛、かぁ




そういえばいってなかったっけ?