「そっか。がん、ばって、、ね」


「ぉお」


なんて言ってる間に選択c教室。


資料を机の上に置いてさっき歩いてきた廊下をまた、通る。


「なに泣きそうな顔してんだよ」


「へ?」


そう言って南くんは私のおでこにおでこをくっつけた。


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きゃぁぁぁーー!!


何この近さ。キスするより恥ずかしい。


けど、何だか複雑だ。


南くんには好きな人がいて。それは私じゃない。


私は南くんが大好きで、でもこの恋は報われない。


なのにどうして南くんはこんなにドキドキさせるの?


「み、南くん?こんなの誰かに見られたら誤解されちゃうよ?」


「別にいい。お前のその顔、見たくない。」


はっはははは。


なんかもう、どうでもよくなってきちゃった。


私の顔、見たくないくらい嫌いなんだよね、


橋本瑠璃香、完敗です。


「じゃあ、なんで私に優しくしたり、キスしたりするの?」


「はぁぁー」


そう言って南くんは大きなため息をついた。


「気づけばか。」


「え?」


「これだから天然はタチが悪い」


ん??天然?誰のこと?


「あ、あのさっきから話の意図が読めないんだけど…」


「俺は瑠璃香が好きだ」


え、、私の名前初めて読んでもらえた。、


「って、ええぇぇえ!!!」


「ぅるせ」


「好きって、、誰が誰を?」


「俺が、お前を」


「ん?なんかのドッキリ?それとも罰ゲーム?」


「バカ。そんなことするか。」


「でも、さっき好きな人がいるって…」


「だから、それはお前のこと。」


「え、、じゃあ、私が毎日好きって言ってたのに返事をくれなかったのは?」


「いや、だってお前が一方的に好き好き言ってるからいつ返事したらいいのかわかんなくなった」


え、じゃあ、南くんは私のことが好きだったってこと?


「返事、聞かせてくれる?俺と付き合ってください」


ポロポロ


「うぅ、はい!お願いします。」


そう言って南くんは私をそっと抱きしめた。


まるで壊れ物を扱うかのように。


そして、私の涙をぺろっと舐めた。


舐めた。?


きゃぁぁぁーー!


「愛してる」


そう言って私の唇にキスを落とした。