「南くん!!!」


「うるさい」


「ぅぅ、ごめんなさい…でも、どうして南くんがここに?」


「俺が聞いてんだけど?」


「私は先生にこのプリントを旧校舎の選択c教室に運ぶように頼まれて…」


「こんなの1人でもてんの?」


「無理です…すごく重くて」


「はぁ、貸して?」


「え?」


「半分持つ」


そう言って南くんはあんなに重いプリントを3分の2ぐらい持ってくれた。


半分じゃないじゃん…


でも、さすが男の子!


さらに私は南くんに惚れてしまった気がします。


普段、クールな南くんなら じゃ、とかいって帰りそうなのに


「へぇー?そんなこと思ってたんだ」


ん?私、声にでてた?


「バッチリ」


ソレハソレハ


「ごめんなさい…」


「別に」


やっぱりいつもの南くんに戻ってしまったような、。


「いくよ?」


「あ、ハイ」


資料をもって旧校舎へ


お互い何も話さない気まずい時間。。


「あ、あの!南くん、」


「なに?」


「今日の休み時間、、どうしてあんなこと……」


「別に。なんとなく」


なんとなく……


勇気をだして今日のことを聞いても上手くかわされた。


はぁ、、諦めるか…


「それより、お前彼氏いんの?告白の時好きな人がどうとかって」


え……


なんか誤解されてる?


私が好きなのは今、隣にいる南くんだよ!!


いっつも好きって言ってるのに…


もしかして南くんって鈍感?


とか思いつつ


「彼氏なんて出来ないよ。私みたいなドジで不細工なやつ。それに、私は南くん一筋ですから!!」


「それ、本人の前で言う?」


「あははは……そういう南くんはどうして彼女とか作らないんですか?」


「/////好きなやつ、いるから」


そう、顔を真っ赤にして言った南くん。


ん。んんんんんん〜〜〜〜


え、、今、好きな人いるって言ったよね?


私、失恋したんだ。。


こんな南くん初めて見た。


私、報われない恋してたんだな。


「おい、どうした?」


「あ、、いや。南くんが好きな人がいるなんて意外だな~~~って思って…。どんな人なの?その人。」


お願い、やめて。


言いたくもない言葉が口から出ていく。


もう、聞きたくないよぉ


「俺の好きな人は、可愛くて天然で優しい良い奴。でも、すっごいモテてるからいつも大変」


そっか。もう私じゃ勝ち目ないじゃん。


聞いてて分かるよ。