あたしは外で彼らの会話を聴きながら笑っていた。

『麗薇、なーにわらってんだ?』

そういいながら戸を開けた遙真。

どうやら漣は寝ていて、大河はワックスでセット、千紘と千鶴と遙真はそれで遊んでいたらしい。

「じゃ、行こっか」

みんないきなり上半身裸というわけではない。極力うるさくされたくないとかの理由でみんなシャツをきている。

サンダルを履き、旅館をでて海に向かう。日焼け止め、まだちゃんと塗れてないんだよね。

ギラギラと照らす太陽。

快晴の夏空。

潮の匂い。

青い海。

彼らといれられる奇跡。

「うみだー!」

千鶴がはしゃいで砂浜に走っていく。

「抜け駆け禁止だぁー!」

それにつづいて千紘がもうダッシュ。

あたしたちは笑いながら、それを追いかけた。

「はえーよ!」

みんなかわらって、楽しくて。幸せだ。

みんながパラソルでシートをひいてくれたので、あたしはしばし休憩。

脚に日焼け止めを塗り塗りする。

「にしても、人おおいなぁー」

遙真はジュース飲みたいとかいっていったけど、みんな海ではしゃいでる。

漣がいくのかなって思う人もいるかもしれないけど、あたしが無理やり行かせたのだ。

漣の半裸状態はだめ!

喧嘩で引き締まった筋肉と、程よく焼けた肌。逞しい腕に抱かれたら……なんて考えてしまうから。

もちろん、その他のみんなもかっこよかったんだけど、イケメンフィルターがかかるのは、あたしにとって漣だけだ、

「麗薇、海いかねぇのか?」

「遙真こそ」

遙真はコーラを片手に、汗を拭う。海に行く気配もない。

「もし、まだここにいるなら、聞いてよ。俺の過去。」