高校1年の春。入学式。


私、笹川穂乃香は校門の前に立っていた。


昔から人見知りで、臆病な自分が嫌だった。学年が上がる度に頑張ろうと思うのに、自分に自信がなくていつも近づくこと出来なかった。


だから高校は絶対に自分に自信が持って、友達を作ると決めていた。


もう後悔したくない。


私は力を込めてしっかりと校門を入った。