そう言ってる間に私達は屋上に着いた。



「凛、こっち来て」



涼太に手を引っ張られてそのまま私はキスされた。

はぁー、これこれ
私は涼太のキスを待っていたんだよ。



「何?涼太何かあったの?」



「そんなんじゃねぇよ、凛こそ本当はなんかあったんじゃねぇの?」



「大ちゃんと椿さんがキスしてるの見ちゃった」



そう言うと涼太は私を抱きしめてくれた

私達は付き合っている。

もちろん、偽りの恋愛だけど。
私にも涼太にも本当は好きな人がいる。
その人を忘れる為に私達はお互いを利用している。



「涼太?キツい」



「凛が泣きそうだからな」



「何それ〜涼太こそ泣きそうだよ?」



「うるせぇよ」



そう言ってデコピンをしてきた。
この野郎、本気でデコピンしてきたな