半分すきで半分きらい

未央奈は誰もいない空き部屋に連れてきてこう言った。



「さっき良介と目が合ったんでしょ?」



なんで未央奈は分かっちゃったの?

そんなに顔に出てた?



「うん...」

未央奈がそっと抱きしめてくれた。

溢れ出た涙は止まらなかった。




「だってね、思い出しちゃうんだもん...」




良介と


初めて出会った時のこと


付き合いだした時のこと


初めてデートした日のこと


ふいに見せる笑顔が一番好きだったこととか


全部が好きだったの


そんな日が永遠に続くと思ってた




「もう全部思い出しちゃうんだもん...」

「辛かったよね」

「うん...」


ただただ未央奈のそばで泣いていた。