青い鳥

その日の夜、お風呂から出ると玄関の向こう側が騒がしく感じた。
気になって扉を開けるとそこには今井律と、


「あんた、誰?」

私を物凄い形相で睨む知らない女。


「律は私のよ!」

その顔のまま叫ばれるとすぐに理解した。

でも同じ名前だから自分に言われているみたいで気持ち悪い。


「ソーデスカ。ご自由に」

私は無表情の顔のまま扉を閉めた。




「昨日抱かれた相手なんだから、ちょっとはヤキモチくらい妬いてくれない?」

数分後、今井律が一人でリビングに入ってきた。