青い鳥

「……だって、悪夢を見そうだから……」

私は視線を落として素直に吐いた。

するとその直後、温かさに包まれた。

突然の温もりに目の奥がツンとなる。


「ごめん、これからはもっと早く帰る」

「……お仕事でしょ?」

「俺、社長なんだから、どうとにでもする」

「凄いこと言うのね」

「律のためならね。てかそれよりもこれ書いて」

「え?何を?」

「記入したら判子押して」

私は今井律が笑顔で出してきた紙を見て驚愕した。